ファッションを
“クリーン”に変える
日本では年間でおよそ29億点のアパレル製品がつくられていますが、その多くはごみとして廃棄される運命にあります。そして、こうした状況はこの国に限ったことではありません。世界のファッション産業で生み出されるごみの量は年間9,200万トン(*1)、廃棄される衣類は多くが焼却もしくは埋め立て処分されています。過剰生産・過剰廃棄、全業界の10%を占めるCO2排出量、全業界で2番目の水資源消費量、そして水質汚染。ファッション・繊維産業が「世界で2番目の環境汚染産業」(国連貿易開発会議)と指摘される所以です。
年間に生産される繊維の約5割強を占めるポリエステルは、繊維産業に欠かせない素材です。速乾性や通気性などの機能性を持たせやすい、耐久性に富むなど、天然繊維にはない特長を備えたポリエステルは優れた合成繊維ではありますが、近年は環境負荷が高いことが指摘されています。
前述のような状況からファッション業界もエシカル、サステナブルなモノづくりに取り組み始めています。ペットボトルをリサイクルしてつくられた再生ポリエステルを採用するブランドやメーカーも増えてきています。とはいえ、これだけでは十分ではないと私たちは考えています。例えば、ペットボトルから作られた服が不要になったらどうすればいいのでしょう。そもそも、飽きた、着なくなった、という理由で服を処分してしまうのは当然のことなのでしょうか。
出典:
*1 「PULSE OF THE FASHION INDUSTRY 2017」, Global Fashion Agenda and The Boston Consulting Group, Inc.
服から服へ。新しいモノづくりへのチャレンジ
私たちはこれを廃棄せずに再製品化して循環させるための技術、「服から服をつくる」BRING Technology™を開発しました。BRING Technology™によって服→服という循環が可能になり、しかもこれを繰り返すことができます。つまり、環境負荷が指摘されるポリエステルは何度でもリサイクルできるサステナブルな原料に変わるのです。これはファッション業界におけるモノづくりのあり方やその姿勢を、根本から変えるかもしれません。
BRING Technology™によって捨てられる服を減らしてファッションを心から楽しめる、そんな未来を築くために。私たちはファッションの世界に夢と希望を取り戻します。
「服から服をつくる」BRING Technology™により服→服というリサイクルは、
何度も繰り返しリサイクルできる循環に変わります。ポリエステルをサステナブルな原料に変えることで
ファッション業界が掲げるサステナビリティの実現という目標に貢献できると考えています。
服から服をつくるプロセス
北九州響灘工場
- 所在地
- 〒808-0021
福岡県北九州市若松区響町1-120-6
(北九州市響灘臨海工業団地内) - 電話
- 093-701-6333
- 竣工
- [第1期事業]2016年11月 [第2期事業]2017年11月
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